探偵社選びの最低基準

1. 地元で専従している探偵社を選ぶ

地元の探偵社は、その地域の道、土地勘、時間帯の動きなどに精通しているため、他府県の業者よりも効率的で、無駄の少ない調査が期待できます。
例えば、私たちは和歌山で長年調査をしているため、その地域でこそ最大限の実力を発揮できます。緊急対応が必要な場合でも、地元業者であれば迅速に動けます。


② 公安委員会に届出している探偵業者を選ぶ(届出名簿で確認する)

探偵業者の届出情報は、情報公開制度により確認できます。一般の方が確認する際の目安として、届出名簿等では概ね次のような項目が確認対象になります。

主な記載項目(例)
A. 商号・名称・氏名(個人の場合は代表者氏名)
B. 営業所名
C. 営業所所在地
D. 電話番号
E. 届出日(探偵業法第4条第1項関係)

探偵業法 第4条(届出)について(概要)

探偵業を営もうとする者は、営業所ごとに、その所在地を管轄する都道府県公安委員会へ、所定の事項を記載した届出書を提出し、内閣府令で定める書類を添付する必要があります(条文の趣旨)。
このため、届出内容(商号・住所・営業所等)に変更が生じた場合には変更手続が必要となり、確認の際は**「どの名義で」「どの所在地で」営業しているのか**を見落とさないことが大切です。


(参考)当社の探偵業届出について(記載例の整理)

探偵業届出番号:第65250004号

商号・名称又は氏名(法人の場合は代表者氏名):平松 彩
営業所の名称:総合調査機関 平松総合調査事務所
所在地:和歌山県和歌山市日野33番地
営業所の種別:主たる営業所
広告・宣伝に使用する名称(例):
総合調査機関平松総合調査事務所/平調/平調探偵塾/(各種表記) 等

ここに「落とし穴」があります
一般の方が探偵社選びで苦労する理由の一つとして、実際に運営している主体と、広告で使われている名称が一致しないケースがある点が挙げられます。
つまり、名前の印象だけで判断すると、「誰が責任を負う業者なのか」が見えにくい場合があります。
だからこそ、届出情報と営業実態(所在地・連絡先・事務所の有無)を必ず確認してください。


③探偵を利用したことのある方から紹介してもらう

探偵社を選ぶ方法として、最も堅実なのは実際に利用したことのある方からの紹介です
当社でのルート確認について
当社では、ご相談時に「どのように当社を知ったか」を必ずお伺いしています。
インターネット、電話帳、紹介など情報源は様々ですが、当社の場合は、結果として元依頼者様からのご紹介が多いのが特徴です。
電話相談の際も、「友人の件なのですが」「●●さんからの紹介です」といった形でお電話をいただくことが多く、その他にもホームページ内のアンケートやGoogleの評価、飲食店・企業様からのご紹介などでご縁をいただいています。

紹介の方からは「丁寧で、最後まで対応してくれる」という評価をいただくことが多く、その信頼にお応えする責任を強く感じています。

もし探偵社選びで迷った場合は、離婚経験者の方や周囲の知人に尋ねることで、良い紹介が得られる場合もあれば、失敗談(避けるべき探偵社の特徴)が聞けることもあります。

※当社では、元依頼者様からのご紹介の場合、紹介割引が適用されます。


④ 探偵社に相談の電話をかける(電話対応で見抜く)

 最近は、短時間の電話相談で調査計画や見積もりを進める探偵社も増えています。
特に大手では、営業ノルマの影響なのか、「担当者の携帯番号を教えるので、いつでも相談できます」といった“寄り添い型”の言い回しが目立つことがあります。

しかし本見るべきポイントは、
問題の理解 → リスクの説明 → 現実的な対策の提示
ができているかどうかです。これができない電話相談は、結局「契約のための会話」になりがちです。

過去には、相談者の心理につけ込み、
「辛いですね。10万円で頑張りましょう。20万円で楽になります。50万円であと少し。最後に100万円」
というように、金額を段階的に引き上げる手口が横行した時期もありました。これは料金トラブルを起こす業者が使いやすい典型例です。

当社では、お話を伺ったうえで、必要に応じて法的な仕組みも含めて説明します。
例えば浮気調査であれば、婚姻関係に伴う権利義務、不貞、離婚時の論点などを整理してお伝えします。
問題を解決するのは「証拠」だけではありません。依頼者様が知識を持ち、正しく対応できることが結果を左右します。だからこそ当社では、証拠の意味、組み立て方、注意点まで丁寧に説明します。

そのうえで「もう一度相談したい」と思えば再来所されるでしょうし、いったん持ち帰って考える方もいて当然です。当社から無理に契約を迫ることはありません。


⑤ 探偵社の事務所に必ず行く(実態確認)

「探偵社の事務所は敷居が高い」と感じる方もいます。以前は「匿名で依頼できますか?」というご質問もありました。
しかし探偵業では、重要事項の説明や書面交付などが求められるため、匿名のまま契約を進めることはできません。契約書・重要事項説明書・誓約書等の整備や本人確認が必要になります。

また当社では、和歌山県外の方であっても、原則として一度は事務所へお越しいただくようお願いしています。
事務所へ来ていただくことで、雰囲気、体制、書類の整備状況などを確認できます。しっかり営業している探偵社ほど、必要な書類や資料が整っています。

大手では専用相談室がある場合もありますが、当社のような小規模事務所では、調査機材や資料、専門書籍などが身近にあり、調査員との距離も近い分、実務の説明が具体的になります。


⑥問題に関する知識・対応策が十分かを見極める

ここからが一番大事です。相談や面談を経て、最終的に探偵社を選ぶのはあなた自身です。
今抱えている問題に対して、解決へ向けた経験と知識があるか。時間を確保して丁寧に対応しているか。
この2点を冷静に見てください。

よくある失敗として、レベルの低い探偵に
「今契約すればすぐ動けます」
「早く調査した方がいいですよ」
と急かされ、その場で契約してしまうケースがあります。ですが、急いで契約する必要はありません。

当社でも、人命に関わる緊急案件は迅速に対応します。
ただし、それ以外の調査で、よほどの合理的理由がない限り「すぐ調査しましょう」と強く押すことはしません。
「その日しか調査できない」など明確な事情がない限り、一度持ち帰って冷静に考えることをおすすめします。

藁にもすがる思いになる気持ちは分かります。
しかし一番大切なのは、**“誰に任せるか”**です。ここを間違えると、結果だけでなく、金銭面・精神面でも大きなダメージになります。最後は冷静な判断のもとで、納得して契約してください。


便利屋と探偵 専門的な知識と技術がまったく違う

私は探偵という仕事を長く続けていますが、相談者の方からよく言われるのが、
「便利屋さんでも調べられるんじゃないですか?」という疑問です。
結論から言うと、便利屋と探偵は似ているようで、まったく別の領域です。

便利屋さんの本質は、片付け・買い物代行・引越し補助などの“作業代行”です。
一方、探偵の本質は、尾行・張込み・聞込みなどを用いた
“調査(事実確認)と報告(証拠化)”です。この違いは、「サービスの内容」だけではなく、責任の重さに直結します。


たとえば、浮気問題でよくある「本当に会っているのか」「いつ・どこで・誰と」――
これを後で争い(離婚・慰謝料・親権など)に耐える形にするには、
その場の“見た・見ない”では足りません。私は現場で、

いつ(日時)どこで(場所)誰が(対象者の特定)何をした(行動の連続性)
矛盾なく積み上げて、第三者が読んでも理解できる報告書に落とし込みます。

逆に言えば、ここが曖昧なままだと、依頼者の方が後から苦しみます。
「証拠として弱い」「説明が足りない」「そもそも方法が危ない」
こういう形で、問題が解決しないどころか、火に油を注ぐケースを私は見てきました。

だから私は、便利屋さんを否定したいのではありません。
便利屋さんが必要な場面は確かにあります。
ただ、“調査”が必要な局面で、便利屋の延長で考えると、依頼者側のリスクが急に跳ね上がる
ここだけは、はっきりお伝えしたいのです。


異業種と探偵業――「兼業」は合法でも、依頼者の落とし穴が増える


もう一つ、探偵社選びで見落とされやすいのが、異業種との兼業です。
私はこれを一概に「全部ダメ」とは言いません。兼業でも真面目にやっている事業者はあります。
ただ、現実問題として、依頼者の立場から見ると、落とし穴が増えやすいのも事実です。

特に注意してほしいのは、次のような形です。

1) 窓口と実働が分離して、責任が薄くなる

受付は「A(異業種の会社)」なのに、実際の調査は「B(別の誰か)」が動く。
トラブルが起きた時に、
「うちは紹介しただけです」
「実働は別会社です」
と言われたら、依頼者は取り残されます。私はこの構造が一番怖いと思っています。

2) 名義や広告名だけが増えて、実態が見えなくなる

ホームページは立派でも、

事務所が実在するのか、誰が責任者なのか、契約書面が整っているのかが曖昧なところがあります。
名前が増えるほど“それっぽく”見えますが、依頼者に必要なのは印象ではなく、実態です。


3) 片手間になると、調査品質が落ちる

探偵の仕事は、机上の理屈だけでは回りません。
深夜・早朝・連日の動き、土地勘、判断の連続、そして報告書の精度。
ここに時間と経験を投下できない体制だと、結果は薄くなります。
「安いけど雑だった」では、依頼者の人生が取り返しのつかない形で壊れることがあります。

4) 個人情報の扱いが甘くなりやすい

異業種をやっていると、顧客情報がいろいろな導線で動きます。
探偵案件は特にセンシティブです。
私は、情報管理が甘い体制は、それだけで依頼先として危険だと考えています。


私が依頼者の方に必ず伝える「最低ライン」

迷ったら、ここだけは確認してください。

探偵業の届出が明確か(番号・営業所・責任者を説明できるか)
事務所に行けるか(面談・書面交付・本人確認がきちんとできるか)
調査は誰がやるか(社員か外注か、責任主体はどこか)
違法な提案をしないか(危ない手段を匂わせる所は避ける)
見積の根拠が説明できるか(時間・人員・車両・報告書作成など)

私は、依頼者の方に「すぐ契約しましょう」と煽ることはしません。
焦っている時ほど、判断を誤ります。
探偵社選びは、最後は“相性”ではなく、体制と責任と説明力で決まります。


 
  2024年8月16日現在の和歌山公安委員会に届出している探偵業者一覧(PDF)