探偵、平松総合調査事務所がDV事案を多く手掛けることになった理由(私の実体験)

私自身、探偵業を続けるなかで、多くのDV事案を見てきました。
開業して間もない頃は、配偶者からひどい暴力を受けている方を目の当たりにしても、正直なところ「ここまで暴力を受けているのに、なぜ別れないのだろう」と疑問を抱く程度でしたけど、私の価値観を根底から変える出来事がありました。
随分昔の話です。

ある浮気相談の依頼者さんが、相談に来るたびに顔や腕に痣(あざ)を作っていました。会話の流れで「どうしたの?」と尋ねると、その方は淡々と、こう言いました。
「旦那の機嫌を損ねると手が付けられなくて、よく殴られるんです。だから夫の浮気を突き止めて、別れたいんです。」 私は「少しでも早く証拠を押さえて、離婚できるようにしてあげたい」と思いました。
ところが当時は、警察も“夫婦喧嘩は民事”という空気が強く、相談しても十分に取り合ってもらえない時代でした。調査は無事に終わり、報告をお渡しすると、その方は「これで夫と離婚できます」と喜んで帰られました。
しかし、その後が地獄でした。
約2週間後、その方から電話が入りました。
自宅に隠していた調査報告書が見つかり、突きつけられたうえで殴る蹴るの激しい暴力を受け、報告書は破られ、証拠のテープも目の前で潰された、と。「再発行できませんか?」という声は、震えていました。
報告書はデータで残っており、テープもコピーがありました。私は「再発行はできます。ですが、今はそれ以上に危険です。すぐに家を出て、離れた場所に住まいを確保して、弁護士を選任してください」と伝えました。
その方も「指示通り、自宅を出て弁護士を探して闘います」と言ってくれました。
ところが、しばらくして再び電話がかかってきました。
「平松さん、本当にお世話になりました」
そう言って電話は切れましたが、私は強烈な胸騒ぎを覚えました。
すぐに調査員に新しい住所を確認させ、現地へ向かわせました。すると、その方は浴室で自殺を図っており、発見は本当に間一髪の状況でした。
救急車を呼び、私も同乗して病院へ付き添いました。幸いにも対応が早く、命に別状はありませんでしたが、病院から警察へ通報が入り、私も経緯を説明するなど、現場は混乱しました。
この経験が、私の中で決定的な転機になりました。

「探偵は、調査して報告書を渡せば終わり――では駄目なんだ」
「調査よりも優先すべきものがあるのではないか」そう痛感したのです。

それ以来、私は“調査を急ぐ前に、まず話を聞く”という相談スタイルに変えました。理由は単純です。

調査優先ではなく、人命優先。この答えに行き着いたからです。


まず最初に:危険度チェック(この状態なら「記録」より「退避」)

次のどれかがあるなら、私は「証拠」より先に安全確保を勧めます。
  • 首を絞める/刃物を出す/家財を壊す
  • 「殺す」「家族ごと潰す」などの脅し

  • 逃げようとすると暴力が強くなる(別居・相談が引き金になる)

  • 子どもの前で暴れる/子どもを盾にする

  • スマホを取り上げる・外部連絡を遮断する(孤立化)

相談先(全国)

  • DV相談ナビ:#8008(最寄りの配偶者暴力相談支援センターへ)

  • DV相談+(プラス):0120-279-889(案内は自治体・状況により)
    ※緊急性がある場合は110番。迷う場合は警察相談専用電話「#9110」も選択肢です。

    母子家庭センター・行政機関により様々な窓口があります。


私が現場で見てきた「6つのDV」(殴る蹴るだけではありません)

DVは単発ではなく、混ざって起こることが多いです。種類を知って「自分が受けているもの」を言語化できるようにしてください。

1)身体的暴力(最も危険)
例:殴る蹴る/突き飛ばす/首を絞める/押し倒す/物を投げる/“殴るふり”で威嚇する
対応:迷わず受診。可能なら医師に「配偶者(交際相手)から暴力」と伝え、カルテに残す。診断書は後で効きます。

2)精神的・心理的暴力(モラハラ:最もバレにくい)
例:人格否定、怒鳴り、無視、謝罪強要、不機嫌で空気支配、交友関係破壊、外出制限
対応:後述の「日記・LINE・録音(安全な範囲)」で“第三者に伝わる形”を作る。

3)性的暴力(夫婦・恋人でも同意がなければアウト)
例:拒否しているのに強要、断ると制裁(暴力・生活費停止・追い出し)、避妊拒否、撮影強要
対応:一人で抱えない。支援窓口+弁護士+必要なら警察、複線化。

4)経済的暴力(生活を縛る)
例:生活費を渡さない/通帳・カードを管理/働くことを妨害/スマホ決済を取り上げる
対応:少額でも現金導線、重要書類の確保、持ち出しセット(後述)。

5)社会的隔離(相談相手を消される)
例:実家・友人に会わせない、連絡監視、「お前の親は敵」など分断
対応:「相手に知られない連絡手段」を確保し、外部導線を一本つなぐ。

6)子どもを使った暴力(最悪・一番残る)
例:子どもへの暴力/子の前で暴力を見せる/「取り上げる」「会わせない」で脅す
対応:安全確保と相談先確保を最優先。児相・学校・医療も含めて連携。


ここが重要:証拠は“戦うため”ではなく“守るため”に残す

DV・不貞・離婚紛争は、後から「言った言わない」「もう破綻していた」で潰されます。
だから私は、次の3点が見える記録を勧めます。
1)何があったか(事実)
2)継続しているか(反復性)
3)あなたがどう傷つき、どう対応したか(影響と合理性)

日記の書き方(相手側弁護士に「婚姻破綻」を言わせないための型)

日記の鉄則(これだけ守れば強くなる)
  • 感情より「事実」:日時/場所/誰が/何を言い/何をした
  • 引用は“そのまま”:「死ね」「お前が悪い」など、言葉を改変しない

  • 第三者が読んで状況が再現できる文章量(短くてよいが、要点は落とさない)

  • “あなたの対応”を書く:逃げた、謝った、相談した、受診した、話し合いを求めた

  • 子どもへの影響を書く:泣いた、怯えた、学校を休んだ、食欲不振等

  • 「別居・別寝・生活費停止・会話遮断」など、破綻の徴表も淡々と積む

  • 逆に「夫婦として継続していた事情」も積む(同居継続、家計共同、家族行事、修復の試み)

コピペ用:日記テンプレ
【日付】2026年○月○日(○)
【場所】自宅(リビング/寝室等)
【同席】私/相手/子ども(年齢)
【出来事(時系列)】
・○:○○ 相手が帰宅。酒気(有/無)。
・○:○○ 相手が「(発言をそのまま)」と言い、壁を蹴る。
・○:○○ 私が「(私の発言)」と伝えると、相手が(行動:腕を掴む/物を投げる等)。
【被害・状況】
・身体:痛み(部位)、痣(有/無)、出血(有/無)
・物損:壊れた物(名称)/写真(有/無)
【私の対応】
・退避(どこへ)/110番(した/していない理由)/#8008へ相談(有)
・受診(病院名・受診日時)/診断書(有/無)
【子どもの状況】
・泣く/怯える/睡眠障害/学校欠席など
【その後】
・相手からの連絡(LINE等)概要:
【添付・保存】
・写真○枚/LINEスクショ○枚/録音○件(※安全が確保できた範囲で)

「破綻していた」と言わせないために、日記に入れるべき“5つの視点”
1)修復の試み:話し合い提案、カウンセリング提案、親族同席提案
2)共同生活の実態:家計、子の養育、家族行事、同居の継続
3)破綻を加速させた行為:暴力、脅し、生活費停止、隔離、監視
4)あなたの合理的判断:安全確保、受診、相談、子どもの保護
5)時系列の一貫性:単発ではなく、反復していること


写真・動画の残し方(裁判で“伝わる形”にする)

  • ケガ:全体→中距離→アップ(顔+傷が同一枚に入る写真も混ぜる)

  • 物損:部屋全体→壊れた物の位置→破損部アップ

  • 可能ならメモ:撮影日時/状況(スマホメモで可)

  • スマホを見られる危険があるなら、撮影自体を無理にしない(安全優先)


LINE・メールの残し方(改ざん疑いを減らす)

  • スクショは「相手名/日時/文面」が全部入る状態で

  • 流れが分かるよう連続で保存

  • 削除しない(バックアップを検討)

  • 「脅し」「支配」「謝罪→否認→逆ギレ」の反復が見える箇所は強い


録音について(できる範囲・やらない範囲)

  • 原則:あなたが当事者として会話を録音するのは、争いになっても“違法と断定されにくい”一方、やり方次第で別問題(住居侵入・盗聴・脅迫・強要等)を招きます。

  • やるなら:安全が確保できる場面だけ/日時メモを添える/挑発しない

  • やらない:相手の不在時に仕掛ける、第三者同士の会話を盗聴する、他人宅に侵入して録る


ここは一線を越える:GPS・盗み見・不正アクセス(注意喚起)

DVや不貞の被害者ほど「確実な証拠を一発で」と焦ります。
ただし、手段を誤ると、あなたが刑事・民事のリスクを背負い、主導権を失います。

Q1. 相手の車や持ち物にGPSを付けていい?
A. 原則おすすめしません。状況によってはストーカー規制等の問題が生じ得ます。
※「所有者だから常にOK」「夫婦だからOK」とは整理できません。必ず個別に弁護士へ。

Q2. 相手のスマホを見れば浮気が分かる。ロック解除して見ていい?
A. 危険です。パスワード等を用いた無断ログインは、不正アクセス等の問題になり得ます。
結論:やらない方が安全です。やるべきは「あなたの端末に届いたもの」「あなたが当事者の会話」「合法に得た領収書・家計資料」等で積むこと。

Q3. 位置情報の共有を強要されている。これもDV?
A. はい、支配・監視としてDV文脈で評価され得ます。まず安全導線の確保(相談窓口、退避先、弁護士)を優先してください。

Q4. 「民事なら多少強引でも違法性が阻却される」って本当?
A. 誤解が多いです。民事でも、手段が過剰だと不法行為(プライバシー侵害等)として争点化します。見られるのは概ね「必要性」「相当性(比例)」「代替手段の有無」「侵害の程度」などです。
現場の結論:グレーに踏み込むほど、相手側弁護士に“反撃材料”を渡します。安全策は「日記・写真・医療・メッセージ・当事者録音(安全な範囲)」の積み上げです。


自分でできる「浮気の兆候」チェック

目的は“推測”ではなく“説明できる記録”です。あなたの観察と家計の事実で十分、強くなります。

チェックポイント(例)

  • 帰宅時間・外泊が増えた(理由が曖昧/説明が破綻)

  • 休日出勤・出張が増えた(証憑が出ない)

  • 支出の変化(現金引出し増、用途不明の決済、交通費・ホテル・ギフト)

  • 身だしなみの急変(香水、下着、服、筋トレ)

  • スマホの扱いが変わった(ロック強化、通知OFF、風呂場持込)

  • 家族行事・育児参加が減った(あなたへの攻撃性が増すことも)

  • 性行為の極端な拒否/逆に不自然な増加(支配・罪悪感の揺れ)

記録のコツ

  • 「気がする」は封印し、「見た事実」だけ書く

  • 家計は“月単位”で動かす(クレカ明細、ATM出金、交通系IC履歴など、合法に入手できる範囲)

  • 子どもへの影響(不在、約束破り、暴言)も併記


Q&A

Q1. DVかどうか、私は大げさに感じてしまいます。
A. DVは「殴る蹴る」だけではありません。精神的支配、経済的支配、隔離、監視、子どもを使った脅しも、現場では典型です。迷う段階こそ、外部(#8008、DV相談+、弁護士)に一度つないで状況整理してください。

Q2. まず何から始めればいいですか?
A. 私は順番を固定します。
(1) 相談先を1つ決めて“短く”話す(状況整理)
(2) 退避先を1つ決める(住所を紙に)
(3) 記録は安全が確保できる範囲で「日記テンプレ」に沿って開始

Q3. 証拠は何が強いですか?
A. 単品よりセットです。

  • 診断書(第三者)

  • 写真(現場固定)

  • LINE/メール(継続性)

  • 日記(時系列と影響)

  • 当事者録音(安全な範囲)

Q4. 相手側弁護士に「もう婚姻は破綻していた」と言われるのが怖いです。
A. だから日記に「修復の試み」「共同生活の実態」「あなたの合理的対応」を入れます。破綻の主張は、空気ではなく時系列と実態で崩します。

Q5. 浮気の確証が欲しくて、GPSやスマホ覗き見を考えています。
A. その手段は、あなたが不利になる危険が高い。位置情報追跡や無断ログイン等が争点化し、主導権を失い得ます。合法で強いのは「あなたが当事者の記録」と「家計・行動の客観」です。

Q6. 子どもが巻き込まれています。どうすれば。
A. 子どもを使った脅し・面前DVは深刻です。記録より先に、安全導線(相談窓口・弁護士・学校・児相)を入れてください。緊急なら110番、迷うなら#9110。


最後に(私の結論)

DVや不貞の現場で、私が一貫して伝えるのはこれです。

「証拠は、勝つためではなく、生き残るために集める」
「そして、危険なら証拠より退避」


夫婦関係と「不同意性交等(いわゆる強制性行)」Q&A

Q1. 夫婦(婚姻)なら、性行為は“拒めない”のですか?
A. いいえ。拒めます。婚姻関係の有無にかかわらず成立し得る整理になっています。つまり、夫婦であっても“同意がない性行為”は犯罪になり得ます。

Q2. 「不同意性交等」とは、結局どういう状態のことですか?
A. 実務上のポイントは次の2点です。

  1. 相手が同意していない(拒否している/拒否の意思がある)

  2. さらに、状況として「同意しない意思」を作る・示す・貫くことが難しい状態に置かれていた(またはそれに乗じた)
    この「難しい状態」には、暴行脅迫だけでなく、恐怖・驚愕、飲酒・薬物、睡眠等で意識が弱い、心身の障害、支配関係などが問題になり得ます。

Q3. 夫婦喧嘩の延長で“無理やり”された。これも該当しますか?
A. 該当し得ます。「夫婦喧嘩」「仲直りのつもり」「夫婦だから」という言い分は、同意の代わりにはなりません。
特に次が重なると、不同意の判断が強く問題になります。

  • 明確に拒否した(言葉・態度)

  • 押さえつけ、腕力差、威圧、物に当たる等で恐怖がある

  • 断ると生活費・子ども・仕事等で不利益を与えると示唆される

  • 逃げられない場所・時間(深夜、密室、子どもがいる等)で、抵抗困難

Q4. 反抗(抵抗)できなかったら「同意した」と扱われますか?
A. いいえ。抵抗できない=同意、ではありません。怖さで体が固まる、怒らせると危険、子どもが起きる、経済的に詰む、過去の暴力がよみがえる――こうした状況で拒否を貫けないことは現実に起きます。

Q5. 「結婚している=包括的に同意している」という考え方は通りますか?
A. 通りません。同意は“その時その場”のものです。

Q6. 別居中・離婚協議中でも同じですか?
A. はい。婚姻関係が継続していても、別居でも、内縁でも、交際でも同じ問題が起き得ます。

Q7. 「夫婦関係は既に破綻していた」と相手(や相手弁護士)が言ってきたら?
A. 切り分けが必要です。

  • 刑事(不同意性交等):争点は基本的に同意の有無・拒否困難な状況。「破綻していた/していない」は同意の代わりになりません。

  • 民事(離婚・慰謝料等):不貞慰謝料などでは婚姻破綻が争点になる場面があります。その場合は、破綻を“言わせない”ための生活実態の記録が効きます。

Q8. まず何をすればいいですか?(安全と記録)
A. 結論は“安全が先、記録は次”です。危険がある(暴力・監視・脅し・逃げるとエスカレート)なら、記録より退避を優先してください。
そのうえで、可能なら次を淡々と残します。

  • 受診:身体症状が軽くても受診し、状況を医療記録に残す

  • メッセージ:脅し・支配・謝罪・口止めを削除せず保存

  • 日記(時系列メモ):下のテンプレで“第三者に伝わる書き方”にする

  • 写真:傷、壊された物、室内の荒れ、破損箇所(全体→近接→別角度)

  • 相談導線:性暴力の相談は #8891(はやくワンストップ)で最寄り支援につながる制度があります。DV要素が強い場合は自治体窓口等の安全導線も併用してください。


(実務)「破綻していた」と言わせないための日記の書き方(テンプレ)

相手側は、離婚・不貞・親権・監護で、こちらの信用を削るために
「すでに破綻」「家庭内別居」「会話なし」「修復意思なし」 を言ってきます。
その対策として、日記は“感情日記”ではなく 事実固定の業務日誌 にします。

日記テンプレ(コピペして毎回同じ型で)
【日時】 2026/01/24 21:10〜21:40
【場所】 自宅リビング(同居)
【出来事(事実のみ)】

  • 21:10 私が「子どもの明日の準備を一緒に確認したい」と提案。相手は無視。

  • 21:15 相手が「お前が悪い」「黙れ」等と発言(原文のまま)。

  • 21:18 私が距離を取り寝室へ移動。相手が追随。扉を塞がれ退出困難。

  • 21:25 性行為を求められ、私は「嫌だ、やめて」と明確に拒否。

  • 21:26 相手が腕を掴み押し倒す(痛みあり)。抵抗すると「金を止める」旨の発言。

  • 21:40 終了。私は浴室へ。吐き気・震え。
    【身体状況】 腕に赤み(写真番号A-1〜A-3)。頭痛。睡眠困難。
    【第三者化できる裏付け】

  • 受診:○月○日○時予約(または受診済、診療科)

  • 記録:LINEスクショL-1、写真A-1〜、音声があればR-1(無理はしない)
    【関係修復・生活実態(破綻否定の材料)】

  • その前後での家事育児の分担、行事参加、生活費のやり取り、会話の試み(“やった事実”のみ)
    【重要:子どもへの影響】 子どもが別室で泣いた/起きた等(見聞きした事実のみ)

ポイント

  • 引用(相手の発言は原文)

  • 時刻(時系列)

  • “修復の試み”も事実として残す(破綻否定)

  • 評価語(ひどい、最低など)は極力削る


(注意喚起)夫婦間でも「やってはいけない行為」

  • 相手のスマホを無断で開く/パスコードを突破する

  • 相手の会話を盗聴する(自分が同席していない場の録音)

  • 相手の端末に追跡アプリ・スパイウェアを入れる

  • 相手のアカウントに不正ログインする

「証拠のため」にやった行為が、こちらの信用や立場を落とすことがあります。
安全確保と記録方針は、できれば早い段階で専門家に合わせて設計してください。


裏取りメモ(公開しない用:あなたの確認用)

  • #8008(DV相談ナビ)、DV相談+の案内は政府の周知ページに整理があります。

  • #8891(はやくワンストップ)はワンストップ支援センター全国共通番号として公的資料で周知されています。

  • 位置情報機器(GPS機器やタグ等)を用いた行為がストーカー規制の文脈で問題化し得る点は、警視庁の周知にも整理があります(最新更新ページ)。

  • 「不同意性交等」等の2023年改正の条文番号・射程については、弁護士会誌等の解説資料で条文(177条等)として整理されています(※条文そのものは、公開時には一次情報で最終確認推奨)。

平松の武器

音声は、DVを立証する武器です。
 
私は、事案や状況に応じて様々なボイスレコーダー使用しています。
ボイスレコーダーは低価格の海外産は使用しません。 基本的にオリンパス・Sony・海外産ならTASCOM・ZOOM
スマートフォンで録音する場合は、無料アプリPCM録音(android・iPhone共に可能)を使用しています。
また最近ではAIを搭載した機器
 Plaud NotePin・Plaud Note Proを使用しています。
 Plaud NotePinPlaud Note Pro は、どちらも「録音 → アプリで 
 AI文字起こし・要約」までを一気通貫でやる AIボイスレコーダーです( 112言語対応の文字起こし、要約テンプレート、発言者ラベル等)
 ポイントとして、雑音となるテレビや音楽など音がない状態で相手との 
 会話が被さらないように心がけて話をすると翻訳・要約が楽です。
 器機については公式サイトをご覧ください。
 Plaud
 
その他おすすめアプリ

・暴力がある場合は写真と診断書

DV(配偶者・交際相手からの暴力)がある場合、**「写真」と「診断書」**はとても強い証拠になり得ます。保護命令の申立てでも、診断書・受傷部位の写真・本人や第三者の陳述書などが例示されています。

まず優先:安全確保


今まさに危険

迷わず 110番
「緊急ではないが相談したい」:警察相談 #9110(110番との使い分け)
支援窓口:DV相談ナビ #8008(近くの配偶者暴力相談支援センターにつながる)

証拠としての「写真」:撮り方のコツ


受傷部位を複数枚(引き/寄り、全体とアップ)
日付が分かる形で(同じ日の新聞・スマホの時計表示などを一緒に写すのも有効)
大きさ比較(定規や硬貨など)を入れる
翌日以降も(腫れ・内出血は時間差で出るため、数日追って撮影)
原本データを保持(編集・加工しない/元データを消さない)

証拠としての「診断書」:取りに行く順番


医師に「暴力で負傷」と説明し、診断書を依頼
できるだけ早く受診(治療+証拠化)
可能なら カルテ(受診記録)や領収書・処方内容も保管(受傷の裏付けになる)

写真と診断書に“足すと強い”もの

録音(怒鳴り声、脅迫、暴行の直後の状況説明など)
暴力の前後の LINE/メール/通話履歴、脅しの文言
日記メモ(いつ・どこで・何をされた・けがの部位・目撃者)
第三者の陳述書(家族、近隣、職場、支援機関)※保護命令の資料例にも挙がります

・自己愛性パーソナルティー症

自己愛性パーソナリティ症(NPD)とは中核は、誇大性(自分は特別・重要だという感覚)/賞賛への強い欲求/共感の乏しさが、若い成人期からいろいろな場面で一貫して続き、対人関係や社会生活に支障が出る状態です。

自己愛性パーソナリティ症(NPD)によく見られる特徴(例)
自分の能力・業績を過大評価しがち/他者を過小評価しがち
批判や失敗に過敏で、怒り・抑うつ・恥の感覚に振れやすい(表面は強く見えても内側は脆いことがある)
対人関係で「自分優先」「特別扱い」を求め、摩擦が増える
※「自己愛が強い人」=即NPDではありません。人格傾向と、医療的に診断される障害は別です。診断は“長期・広範・機能障害”がポイントです。

・共依存の関係

共依存は、病名というより「関係性のクセ(パターン)」です。典型的には、相手(依存症・問題行動・不安定さ等)を「何とかしよう」とするうちに、自分の生活・感情・境界線が崩れていく関係を指します。
共依存で起きやすいこと(サイン)

相手の問題の尻ぬぐいをしてしまう(謝罪、欠勤連絡、借金肩代わり等)
1、「助けなきゃ」が止まらず、自分のニーズが後回しになる
2、相手の機嫌・反応で一喜一憂し、境界線が曖昧になる
3、関係が苦しいのに離れられない/「私がいないとこの人はダメ」と感じる
※ポイントは「優しさ」ではなく、“相手の人生を背負う役割”が固定化していることです。

なぜハマるか(構造)

1、不安や罪悪感で「管理・介入・回収」を繰り返す
2、その結果、相手は責任を取りにくくなり、問題が温存される(=イネーブリングの循環)

抜け出すための実務(現場で効く順)

1、“私の責任/相手の責任”を線引き(やること・やらないことを紙に書く)
2、尻ぬぐいを止める(金銭・謝罪・言い訳・連絡代行などをやめる)=相手に結果を返す
3、連絡は短く・事実ベース(説明しすぎない/説得しない)
4、第三者の支援:家族会・当事者会、カウンセリング等(「関係のパターン」を修正するのは一人では難しいことが多い)

注意:DV・脅しがあるなら「共依存の改善」より先に安全

暴力・威嚇・監視があるケースは、境界線を引こうとした瞬間に危険が増えることがあります。そういうときは、関係改善より安全計画と相談窓口を優先してください(#8008 等)。

・勇気があればDV夫の攻略は簡単だ


1) パターン化:相手を“操作”ではなく“モデル化”する

A. フェーズ(相手のリズム)を4つに分解

緊張蓄積期:不機嫌・監視・詰問・小言が増える
爆発期:怒鳴り、脅し、物損、暴力(または過剰な人格否定)
沈静期:急に静か、取り繕い、話題転換、寝る、外出
平穏/懐柔期:優しくなる・謝る・贈り物・“もうしない”
この「繰り返し」自体が説明可能な構造です。


B. 事件単位の“観察カード”(これが一番強い)
1、毎回、同じ型で1分で埋めます(感想は書かない、事実だけ)。
2、日時/場所
3、トリガー(話題・状況):金/スマホ/子ども/帰宅直後/酒 など
4、前兆(ONの予兆):声量、語尾、距離、監視、物に当たる等
5、言動(引用):「殺す」「出ていけ」「誰のおかげで」等 “原文”
6、あなたの行動(回避):別室・外出・第三者へ連絡 等
7も結果:物損/負傷/子の影響/翌日の蒸し返し
8、証拠ID:録音ファイル名/スクショ/写真/受診 など
これを積むと「パターン・リズム」が“主張”ではなく“データ”になります。


2) 心理的暴力=支配(coercive control)なので、記録は「支配の手口」を押さえる

心理的DVは、殴るより「行動を縛る」ことが本体になりがちです(監視、連絡強要、交友遮断、威嚇、屈辱、経済的締め付け等)。

記録の柱(支配の類型ごと)
1、監視:着信履歴チェック、位置、SNS、持ち物検査
2、隔離:実家・友人に連絡させない、外出制限
3、威嚇:子ども・仕事・親族を使った脅し、物損
4、人格破壊:継続的な侮辱、無視、ガスライティング(否認・捏造)
5、経済:生活費を渡さない、使途監視、借金強要「暴言だけ」ではなく、行動制限の連続として並べると通ります。


3) 保全:勝負は“内容”より“消されない形”にすること

A. ファイル運用(ルール化)

録音:2026-01-29_2105_脅迫(原文).m4a
スクショ:前後の流れ込みで保存(単発切り抜きは弱い)
写真:当日+翌日以降(変色の経過も)
日時の一貫性:日記・録音・スクショを同じ日付で紐付け


B. 退避(相手が消す前提で)
端末内だけに置かない(クラウド、別端末、信頼できる第三者)
原本は編集しない(加工はコピーで)